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人材育成のための環境整備
今、企業内において、人が育つ環境を”意図的に”つくらないと人が成長しなくなっています。
そのような現状を反映してか、NTTレゾナントの調査においても189社中149社、実に78.8%もの企業が人材育成を経営上重要な課題として認識しているという結果が出ています。
なぜ、人が成長しにくくなっているのでしょうか?
以下、考えられる3つの理由です。
◆コミュニケーション能力の低下若者のコミュニケーション能力の低下はよく言われていることですが、その人たちを管理する管理職のコミュニケーション能力の低下も否めません。「最近の若者は、…」と、そもそもコミュニケーションを放棄している人は論外として、人材や雇用の多様化で、部下は一方的で一律的な命令だけでは動かなくなっています。そのような中、管理職自身もどう意思疎通して、どう育成していけば良いのか戸惑っているのが現状です。
このような問題に対処するためにも、管理職のコミュニケーション能力の向上は、企業内での人材育成上重要な要素となります。
◆分業化・IT化で仕事の見えない化の進行高度な分業化が進めば、そこにチームワークを求めることは難しいでしょう。さらに、アドバイスを求めることも難しくなってしまいます。「それはお前の仕事だろう。私が分かるわけがない」…と。
また、IT化の進展は、業務効率化に貢献したものの、一人ひとりの仕事をブラックボックス化しました。管理職が部下に対して、「俺の仕事のやり方を見て盗め!仕事は教わるものじゃない!」と言っても業務の大半をパソコンの画面上で行っていては、見えるわけがありません。
せめて部署内だけでも、見えない化した仕事を、もう一度、見える化し「彼は、どの程度仕事が進んでいるのか?」「どこでつまずいているのか?」を確認することが必要です。
◆経験、場数の減少急速な変化の時代を迎え、これまでの経験に頼っていては成果を生み出せなくなっています。これまで、出くわしたことのない問題も多く出てきます。そうなると、管理職自身も分からないことに直面し、部下に対して、経験やスキルを伝承していくことが出来ません。
しかし、これは部下の育成を怠って良いという理由にはなりません。管理職は、チーム内で学びを共有し、チーム全体の能力を向上する機会を作る能力が求められています。日々の業務の中でマネジメントを行う管理職が、人材育成に対して大きな影響力を持っています。しかし、これまでの経験・スキルの蓄積だけでは管理職としては全く機能しなくなってきているのです。
(2010.9.10記)