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人事・総務・経理職も中国へ
日本に残るのは、高付加価値を生み出す仕事のみ
製造業は続々と中国へ生産拠点を移し、コストダウンを図る企業が多いのは皆さんもご存じでしょう。しかし今は、ホワイトカラー職種である”人事・総務・経理業務”も、次々と中国に移っているのをご存知ですか?中国にホワイトカラー業務を移した日本企業は、2500社以上もあるという統計もあります。
そうなると、日本語は大丈夫なのか?機密情報の保護は大丈夫なのか?と心配になりますが、その辺の不安は万全の態勢でカバーしているようです。大連や上海では、
大学で日本語教育を行い、国を挙げて人材育成に取り組んでいますし、情報漏えいへの懸念も、例えば入力票の氏名と、それ以外の情報を別々の従業員が入力するようにするなど、国際基準に則って厳しく管理しているそうです。
人件費は、日本に比べ5分の1以下。そして、中国人は上昇志向が強く、仕事に対する努力な並々ならない。しかも、日本のホワイトカラーの1人あたりの生産性は、世界で最低ランク。そうなれば、ホワイトカラー業務のアウトソースに積極的になるのも当然の流れ。
業務の洗い出しをしぶる人
アウトソースを検討する際に、よく問題になるのが、業務の洗い出しを“しぶる人”です。実はこの“しぶる人”は、2つのタイプに分類できます。
まず1つ目のタイプが「転送管理職」。転送管理職とは、上司に言われたことをそのまま部下に流すだけの管理職。このような管理職は当然、業務を洗い出すと何もしていないことがバレる。バレれば、当然いらない人材になる。だから、しぶる。
2つ目は「自分で砦を築き、業務を抱え込み、自分にしかできないと思っている人」。
これは単に業務がブラックボックス化しているだけで、明文化を行うと、実はその人じゃなくてもできる仕事が大半だったりするわけです。そうなれば、本人のその会社でのステータスや高給がなくなる。だから、しぶる。
ちなみに、この業務の明文化は、ワークライフバランスにもつながります。
なぜかを簡単に説明しますと、業務の見える化が進めば、誰がどんな業務を行っているか明確になり、フォロー体制も整う。しかも、無駄な業務があぶり出されるので残業も減るから。
日本のホワイトカラーやサービス産業は、生産性が低いと言われて久しい。
技術職や営業職と異なり、個人差の見極めが難しい総務や経理は、国際化の波に飲み込まれようとしているのです。
「高付加価値な仕事」を求める傾向は、日本の全職種に広がっているのです。
(2009.3.9記)