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就職氷河期の実態
先日、2010年参院選の自民党の公約に「新卒者100%雇用計画」なるものを発見しました。
詳細は不明ですが、「トライアル雇用制度」を整備し、新卒者を受け入れる企業に、1人あたり100万円の助成金を支給するというもの。
私は、これで新卒者の雇用情勢が改善されるとは到底思えません。大学新卒者の内定率が、かつての就職氷河期を下回ったのは確かなようです。その一方、有効求人倍率(求職者1人当たり何件の求人があるか)は、就職氷河期より状況は好転しているのです。すなわち、求職者と求人企業 ─需要と供給─ の間でミスマッチが大きくなっていると考えられます。
なぜ、ミスマッチが起こるのでしょうか?
一つは、求職者のメンタリティに起因するものと思われます。「やりたいことが見つからない」と安易にフリーターという道をチョイスしてしまう。しかも、フリーターでも十分生活していける環境は整っている。西友では、お弁当が290円(たしか?)ですし…
大企業志向(安定志向)が強いのもあります。立身出世には興味ないが、就職した企業で一生勤めるつもり。というアンケート結果もあります。”寄らば大樹の陰”といったところでしょうか… やりたい事は、実際に働いてみないと見えてこないことが多々あります。中小企業には魅力的な企業が多々あります。ましてや中小企業は、あらゆる業務を見聞しやすいという点で、やりたいことを見つける宝庫とも言えるでしょう。
一方、企業側も採用にマーケティング要素を取り入れる努力が必要です。自社に必要な人材を明確にし、
・必要な人材は、どこにいるのか?
・どんなメディアで情報収集しているのか?
・仕事に対して、何を求める傾向があるのか?…etc.
ただし、マーケティング要素を取り入れるにも注意が必要です。実態とかけ離れたブランディングは、早期退職やモチベーションの低下を招き、非効率になってしまいます。なかなか応募者の母集団形成が難しい企業は、スクリーニング要素は、最後の最後で取り入れ、それまではマーケティングを重視すべきでしょう。
「雇ってあげる」感覚は一度捨てて、お客様を迎え入れる感覚で採用活動を行いましょう。
(2009.5.25記)