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効果的な採用手法
真っ赤な嘘・白い嘘
「RJP」と言う言葉を耳にしたことはありますか?
産業心理学をやっている方なら、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、これは、「Realistic Job Preview」の略で「現実主義的な仕事情報の提供」を意味し、米国の産業心理学者ワナウスが提唱した採用方法です。
どういう方法か、具体例を交えながら、ご説明します。
例えば―
採用活動における「真っ赤な嘘」。
・仕事内容が、事前説明と違う。
・給料が提示額と違う。
嘘はないけど、故意に大切な部分を語らない「白い嘘」。
・入社案内や求人等に、本業のことについては何も書かれず、
見栄えの良い新規事業に紙面が割かれ、社内的な業務ウェイトの誤解を招く。
・留学制度の存在を前面に打ち出し、MBA留学している人の笑顔の写真を掲載。
しかし、この制度そのものが、費用対効果の面から見直されつつある。
さすがに「真っ赤な嘘」にはお目にかかったことはありませんが、優秀な人材の確保のため、「白い嘘」は行われがちです。しかし、「良いことも悪いこともさらけだそうね。」というのが「RJP」です。
事実をさらけ出すことが、実は近道
この「RJP」によって、以下のような効用があることが調査研究されています。
・現実を目の当たりにしたときのショックが緩和され、
各人が自身の役割をしっかり自覚できる。
・組織と従業員間の信頼関係を高める効果がある。
・応募者が、マイナス面を考慮した上での自律的決定を行い、
情報開示に選考の意味合いを持たせることができる。
・採用実績に大きな変化は見られなかった。
つまり、マイナス情報を開示しても応募者数の減少にはいたらなかった。
企業の実態には、当然その団体が持つ価値観が、多分に反映させているでしょう。その実態をすべてさらけ出せば、その価値観に順応できるかどうかは、本人が意思決定できます。そうすれば、価値観のズレによる、ミスマッチを回避できるのです。
(2008.12.24記)