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ワーク・ライフバランス導入のメリット

ワーク・ライフバランスの意味

最近、「ワーク・ライフバランス」の重要性が叫ばれていますが・・・
この「ワーク・ライフバランス」とは、「仕事と生活の調和」という意味で、仕事と私生活のバランスのとれた働き方を目指そうという考え方です。

私は、これをもう少し踏み込んで、仕事を生活に活かし、生活を仕事に活かす視点。
少々乱暴な言い方をすると、「仕事も生活も一緒くた」という視点まで持って行っても良いのではないかと考えています。

そうすれば、企業は、従業員の全人的能力を享受できるし、個人にとっても、キャリア形成・能力開発にメリットがあると思うのです。

例えば、育児。
言うことをきかない子供の面倒を見て、保育園・幼稚園の先生方との交流を持ち、お母さん同士の交流を持たなければならない。という、上下関係のない世界での活発なコミュニケーションが必要不可欠です。
加えて、共働きであれば、避けることのできない育児・家事を夫婦で問題解決して、乗り切っていかなければなりません。

このように生活の中で培われた、上下関係を前提としないコミュニケーション能力や問題解決能力は、職場においても生きてきます。

あるいは、 生活の中に楽しみを見出し遊ぶ能力が高まれば、仕事においても、自分にあった「やり方」を見出し楽しみながら、成果を上げる可能性も高まる可能性も出てきます。

ワーク・ライフバランス導入のメリット

ワーク・ライフバランス導入のメリットは、次の3つが考えられます。

■良質な労働力の確保
 働きやすい職場だと、人材の定着が可能になり、また優秀な人材の確保にも繋がります。労働人口は、今後50年で3分の1減ると言われています。これは、「働き手が企業を選別する時代」を意味します。つまり、働きやすい職場は、労働の質の向上を意味するのです。

■業務の効率化
 労働時間の削減を行うということは、当然業務の効率化を進めざるを得ません。 80対20の法則をご存じでしょうか?別名パレートの法則と言います。どういう意味かというと、今上げている成果の内の80%は、業務の内の20%が生み出しているということです。 ということは、残り80%の業務に傾けていたエネルギーを有効活用すれば、今よりも効率化を進めることができるのです。

■リスク回避・不祥事回避
 従業員が、過労による鬱病ひいては自殺にまでなると、企業は「訴訟リスク」や「社会的信用喪失リスク」を負うことになります。
 また、長時間労働が蔓延している職場では、善悪観念の見境がつかなくなり、不祥事が起こりがちになります。

このような、有効性が期待できる「ワーク・ライフバランス」ですが、なぜ、なかなか伸展しないのでしょうか?

なぜ伸展しないのか?

次の3つが考えられます。

■メリットあるのは子育てしている人だけじゃない?
 生活の中から遊びや楽しみを見出す能力を身につけることは、個人のキャリア形成・能力開発にも役立ちます。しかも子供はいなくても、介護が始まる可能性があります。

■中小企業は無理!
 中小企業には、従業員との距離が近いという、最大かつ最も有効なメリットがあります。これは、従業員と共に問題解決に向けて取り組め、本当に必要かつ有効な施策を打ち出せる可能性を秘めているのです。
 また、機動性・柔軟性に優れていれるメリットもあります。これは、施策が浸透しやすく、トライアンドエラーをくり返しながら、より良い形を模索できるのです。

■コストが掛かるだろう!
 92~02年の「失われた10年」と言われたバブル崩壊時期にワーク・ライフバランス導入企業は、3割近くの企業が売り上げ・利益を増大させています。

(2009.10.21記)

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